耳の不自由なおじいちゃんに補聴器をプレゼントしようと思ってるんだけど、補聴器ってピンキリだけど結構高額なんだね。調べてみると行政の補助がいくつかあって、今回は実際に申請してみたからその手順を紹介するよ!
補聴器を安く購入するためには
医療費控除を受ける
2018年より、医師が診療や治療のために必要と判断した場合、一般水準を超えない金額であれば医療費控除を受けられることになりました。
医療費控除って1年間で10万円以上の医療費がかかった場合に年末調整で控除申告できる制度のことだよね!
医療費控除の手続き方法
①近所の耳鼻咽喉科へ補聴器相談医がいるかどうか問い合わせる
↓
②耳鼻咽喉科の補聴器相談医を受診し、「補聴器適合に関する診療情報提供書」を受け取る
↓
③認定補聴器専門店へ提出し購入
↓
④補聴器を購入後、「補聴器適合に関する診療情報提供書」のコピーと領収書を受け取る
↓
④医療費控除対象として確定申告にて申請し、5年間保管する
認定補聴器専門店とは
「認定補聴器技能者」が在籍し、補聴器の調整・選定に必要な種々の測定機器や設備がある店舗。左のマークが目印になります。
Googleマップで”認定補聴器専門店”って検索したら、意外と近所にたくさんあるからびっくり!
障害者総合支援法の補助を受ける
聴力が規定以下で医師が治療や診療をするために必要と判断し、聴力の身体障害者手帳をお持ちの方は、補聴器購入時に自治体から補助金をもらうことができます。
今回私はこの補助を受けることにしたよ!
聴覚の身体障害者手帳発行の手続き方法
本人が体調等で手続きが難しい人は、検査以外の手続きは家族が代理で出来ます。
その際は下記の手帳取得に必要なものに加え、委任状と代理の方の本人確認書類が必要になります。
①近所の耳鼻咽喉科へ身体障害者指定医師がいるか問い合わせる(市役所へ連絡すれば教えてくれます。)
↓
②身体障害者指定医師がいる耳鼻咽喉科を受診し、聴覚の身体障害者手帳に該当するか診てもらう。検査は20分程度ですぐ終わりました。
↓
③該当した場合は、市役所へ行き身体障害者診断書という専用の用紙をもらう(私は事前に市役所から取り寄せていました。)
↓
④再度耳鼻咽喉科へ行き、身体障害者診断書を指定医師に記入してもらう(今回は診断書発行の費用として5000円かかりました。)
↓
⑤市役所へ行き手帳取得の手続きをする
【手帳取得に必要なもの】
・指定医師が記入した身体障害者診断書
・印鑑
・身分証明書用の写真(縦4センチ×横3センチ)
・マイナンバーカードまたはマイナンバーが確認できる通知カード
・本人確認書類(マイナンバーカードがある場合は不要)
↓
⑥市役所での審査期間約2ヶ月程度で、身体障害者手帳が発行される。
身体障害者診断書を記入してもらうための期間
身体障害者診断書は一度の検診では記入してもらえない病院が多いので、病院によっては何度か通う必要があります。その際は、現在の症状の経緯や治療歴などを詳しく聞かれるので、事前にちゃんと答えられるようにしておくと良いです。
今回は私が遠方から短時間の滞在しかできなかったので、無理を言って当日に記入してもらいましたが、通常は1週間程度かかるそうです。
身体障害者診断書の用紙は事前に市役所へ連絡すると郵送で送ってもらえるし、耳鼻科の先生が持っている可能性もあるから、耳鼻科へ連絡する時に聞いておいた方がいいかも。
実際の祖父の診断結果
今回耳鼻科の身体障害者指定医師に検査してもらったところ、私の祖父の検査結果は、身体障害者障害程度等級2級、聴力障害の中では一番重度であるとのことでした。
身体障害者障害程度等級2級となると、補聴器の補助の他にも障害者年金やタクシー代補などの色々なサービスが受けられるので、申請して良かったです。
補聴器の補助金をもらうための手続き方法
上記で聴覚の身体障害者手帳が発行されたら、次は補聴器購入においての補助金の手続きをします。
補助金のは5年に一度もらうことが出来、補聴器が壊れた際は修理代90%を行政が負担してくれるようです。
①市役所へ行き補聴器の意見書という用紙をもらう
↓
②身体障害者指定医師がいる耳鼻咽喉科へ行き、補聴器の意見書に記入してもらう
↓
③記入済み補聴器の意見書を持って購入を決めている認定補聴器専門店へ行き、見積書をもらう
↓
④市役所へ行き、補助金申請の手続きをする
【補助金申請に必要なもの】
・記入済みの補聴器の意見書
・補助金申請用の見積書
・印鑑
・身体障害者手帳
↓
⑤1ヶ月程度で補聴器の支給決定通知書が届く
補聴器の意見書の用紙も、耳鼻科の先生が持っている可能性があるので事前に聞いてみるといいよ!
いくらもらえるの?
障害者総合支援の補助金額は補聴器の意見書に記載されている等級により異なります。
購入費用の1割を購入者が負担することになりますので、下表の購入基準額を参考にしてください。
補聴器タイプ | 購入基準額(円) |
高度難聴用ポケット型 | 34,200 |
高度難聴用耳かけ型 | 43,900 |
重度難聴用ポケット型 | 55,800 |
重度難聴用耳かけ型 | 67,300 |
耳あな型(挿耳) | 87,000 |
耳あな型(カスタム) | 137,000 |
購入するまでどのくらいかかるの?
身体障害者手帳をお持ちでない方は、補装具費支給券を使って購入するまでに2ヶ月程度かかります。
その他の各自治体の補助
身体障害者手帳を取得できない方でもお住いの自治体で助成金が出る場合がありますので、市や区のHPを一度チェックしてみてください。
私が住んでいるところの自治体は、条件があてはまれば身体障害者手帳を持っていなくても最大35,000円の助成金が出るよ!
まとめ
- 2018年より補聴器代は医療費控除に含まれるため、確定申告にて申請ができる
- 聴力身体障害者手帳を持っていると、購入者は1割負担で障害者総合支援法の補助が適用になる
- 障害者総合支援法の補助手続きは始めの検査以降は家族が代理で手続きできる
- 聴力身体障害者手帳取得から補聴器の補助金をもらうまでの期間は2ヶ月程度
- 補助金以外にも条件が合えば各自治体で補聴器の助成を行なっている
こんな時代だから、代理で手続きできるのはすごく助かるね!せっかく行政が用意してくれてる制度なんだから、利用しない手はない!
コメント